
アロマテラピーで使われる精油(エッセンシャルオイル)は、植物からほんの少しだけ採れる、とても貴重な〖香りのしずく〗です。
その香りには、植物たちが大地に根を張り、太陽の光や風、雨のしずくを受けて育った時間が、ぎゅっと詰まっています。
精油は、自然からの贈りもの。
精油の原料となる植物には、野生のものもありますが、多くは世界中の農地で、人の手によって大切に育てられています。
生産地の気候や土の状態、収穫するタイミングや、育て方(有機栽培かどうか)ー
そういったひとつひとつの要素が、香りに大きく影響してくるんです。
同じラベンダーでも、香りがちがう。
たとえば、人気の高いラベンダー。
主に標高の高い場所で育てられるのですが、その「高さ」が違うだけでも、香りのニュアンスに変化があるのだそうです。
「今年のラベンダーはとっても香りがいい!」
「今年はお天気の影響で、ちょっと穏やかめの香りだね」
そんなふうに、年によって香りの出来に違いがあるなんて、まるでワインみたいですよね☺︎
自然のリズムと、人の手と、植物のちからで。
精油は、自然と人とのつながりの中で生まれる農作物。
だからこそ、同じ植物の精油でも、香りはひとつひとつ個性があって、「世界にひとつの香り」に出会えるような楽しさがあります。
そんな背景に少し想いをはせながら、ボトルのキャップを開けて香りを吸い込むと…
いつもより、少しだけ豊かな気持ちになれるかもしれません。
自然の恵みをまるごと感じられるアロマで、やさしい時間を楽しんでくださいね♪