
アロマを選ぶとき、「どんな作用があるか」も気になるけれど、わたしはなにより、「好きな香りかどうか」を大切にしてほしいなと思っています。
アロマテラピーを日々の暮らしに取り入れるとき、すごくシンプルだけど、とても大事なコツがあります。
それは、自分の心が「いいな」「心地いいな」と感じる香りを選ぶこと。
実はその「いい香りだなぁ」と感じる感覚こそ、いまの自分にぴったり寄り添ってくれる香りだったりするのです。
好きな香りをふっと吸い込むと、心がほどけたり、気持ちが軽くなったり、自然と笑顔になれたりします。
反対に、ちょっと苦手だなと感じる香りは、無意識のうちにストレスや緊張を引き起こしてしまうこともあるそうです。
たとえば「リラックス作用がある」といわれるゼラニウム。
たしかに心を落ち着けてくれるとされる精油なのですが、私はこのゼラニウムの香りがどうしても苦手で…
何度も試してみたけれど、やっぱり心地よくは感じられませんでした。
濃度を薄くしてみたり、他の香りとブレンドしたりしてみたけれど、「好きになる」には至らず…☻
この経験を通して、私ははっきり気づいたんです。
どんなに効果・効能が魅力的でも、自分が心地よく感じられなければ意味がないって。
植物たちは、はるか昔からずっと、この地球で命をつないできた存在。
動くことができない代わりに、自分自身を守る力を持っています。
たとえば、抗菌作用や傷を癒すちから。
どの植物にも、そんな「生き抜くための知恵と力」が宿っています。
ユーカリのように、特にその力が強いものもありますが、どの植物にもそれぞれの魅力とパワーがあるんです。
だからこそ、「作用や効果」だけにとらわれずに、あなた自身が「いい香りだな」と感じる精油を選んでみてください。
その瞬間から、もう香りのちからはあなたに寄り添いはじめています。
「心がふっと軽くなる」
「なんとなく穏やかな気持ちになる」
そんな体感を、ぜひ大切にしてみてくださいね。
アロマはがんばらなくていい。
「好き」が入口でいいんです。
今日のあなたにぴったりの香りと、やさしい時間が訪れますように*・゜゚・